「放射線治療って誰がどんなことしてるの?」「お医者さんが全部やってるわけじゃないの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実は、放射線治療は複数の専門職が連携して進める“チーム医療”です。この記事では、それぞれの職種の役割と、治療にどう関わっているのかをわかりやすくご紹介します。
結論:放射線治療は“チームプレー”で成り立っています
放射線治療は、医師、看護師、診療放射線技師、医学物理士がそれぞれの専門性を活かして連携しています。
ひとりのスーパードクターが全部こなすのではなく、各職種が役割分担をして、あなたの治療を支えているのです。

それぞれの役割は?
- 医師:治療方針の決定、治療計画の作成、副作用の管理など全体の指揮
- 看護師:心身のサポート、体調や生活面のアドバイス、相談対応
- 診療放射線技師:治療装置の操作、体位設定、計画通りの照射
- 医学物理士:線量計算、機器の品質管理、治療計画の技術的検証
このように、それぞれのプロが役割をしっかり持って治療を支えてくれています。
よくある勘違い①「この医師に機械を動かしてほしい」
実際に放射線を当てる装置を操作するのは診療放射線技師です。
「●●先生に照射してほしい」と思われる気持ちはよくわかりますが、医師が普段触っていない機械を動かすのはむしろ危険なんです。
例えるなら、自動車メーカーの社長にタクシーを運転してもらうようなもの。車についての知識は豊富でも、安全運転のプロはやっぱり運転手さんですよね?
それぞれの“得意分野”を活かして役割分担していると考えると、安心できると思います。
よくある勘違い②「女性=看護師?男性=医師?」
実はこれもよくある思い込みです。
最近では性別に関係なく、すべての職種に男女がいます。
「女性だから看護師」「男性だから医師」と思って話しかけてしまう患者さんもいますが、 女性の医師や放射線技師、男性の看護師もたくさん活躍しています。
どんな仕事をしているかを見てみると、意外と「この人はこういう役割なんだ!」と発見があるかもしれませんね。
放射線治療は“プロの料理チーム”のようなもの
放射線治療は、あたかもプロの厨房のよう。
シェフ(医師)、ソムリエ(看護師)、火加減を担当する職人(技師)、食材の安全を管理する人(物理士)が、力を合わせて「安全でおいしい料理=効果的な治療」を提供しています。

まとめ:チーム医療のここが安心ポイント!
- 放射線治療は医師・看護師・技師・物理士の連携プレー
- それぞれが専門性を発揮して、あなたをサポート
- 「装置=医師操作」や「性別で職種判断」は誤解
- 分担するからこそ、安全で確かな治療が実現
コメント