「放射線治療の費用っていくらくらいかかるんだろう?」と不安に感じている方も多いはずです。
数千円?数万円?それとも数十万円?毎回支払うのか、まとめて支払うのか、気になるポイントがたくさんありますよね。
この記事を最後まで読めば、乳がんの放射線治療にかかる費用の目安や支払いの仕組み、例外ケースまでしっかり理解でき、治療費への不安が少しでも減るはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
結論
乳がんの放射線治療は、外来で治療することが多く、毎回支払うのが一般的です。
標準的な治療回数(25回程度)であれば、合計約60万円かかります。
ただし、公的医療保険(健康保険)が適用されるため,自己負担はこの一部となります。
高額療養費制度も活用できますので、実際の負担はさらに抑えられます。
乳がんの放射線治療における標準的な条件
乳がんは、入院ではなく多くの患者さんが外来で治療することが多いです。
治療回数は20~30回程度が一般的。
場合によっては、回数やスケジュールが調整されることもあります。
支払いのタイミングと金額
多くの医療機関では、放射線治療の費用は「毎回の治療後」に支払うのが一般的です。
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初回:治療計画や準備のため、費用が少し高くなります(約8万円)。
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2回目以降:通常の手技に対する費用となります(約2万円)。
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標準的な回数(25回程度)の場合:合計約60万円が目安です。
病院によってできる放射線治療の手技や内容が異なるため、費用には若干の変動があります。
全額支払うの?
保険が適用されるため、上記の額に公的医療保険(健康保険)が適用され、自己負担分だけ支払います。
通常は3割負担、後期高齢者であれば1割や2割負担になります。
さらに、高額療養費制度を利用すれば、自己負担額に上限が設けられます。
高額療養費制度は別記事参照

例外ケース1 短期照射
標準治療が25回程度ですが、もっと早く終わる治療スケジュールもあります。
短期照射と呼ばれ、16回程度で終わるため、仕事をしながらの方には便利です。
ただし、毎回の支払いが若干高くなります。
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初回:約9万円
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2回目以降:約3万円
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16回治療の場合:合計約50万円
回数は減りますが、費用が大きく異なるわけではありません。
例外ケース2 呼吸に合わせて照射(DIBH)
左乳がんでは、心臓への照射を避けるために、深吸気時止め照射(Deep Inspiration Breath Hold: DIBH)を用いる場合があります。
適応があれば、標準照射或いは短期照射に組み合わせて実施されます
毎回の治療費に約1,500円が追加されます。
DIBHの詳細は別記事参照

例外ケース3 その他
治療方法によっては、上記と異なる費用の場合があります。
例:リンパ節照射あり、強度変調放射線治療による照射など
必ずご自身の病院で確認してください。
まとめ(箇条書き)
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乳がんの放射線治療は、外来で行うことが多く、毎回支払うのが一般的
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標準的な治療(25回)では、合計約60万円(健康保険適用前)
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健康保険が適用されるため、自己負担はこの一部(通常3割負担)
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高額療養費制度を利用すれば、自己負担額に上限が設けられる
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短期照射や呼吸に合わせた照射など、例外ケースもあるので、必ず病院で確認を
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治療内容や回数によって費用が異なる場合があるため、ご自身の治療計画で確認しましょう
金額の記載は標準的な目安です。実際は病院や治療内容によって異なる場合がありますので、必ずご自身の治療計画でご確認ください。
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