放射線治療【どうやって進んでいくの?】初めての方にもわかりやすく徹底解説! 

キソ知識
「放射線治療初めてで何をやるのか不安だよ」
そんな不安を抱えている患者さんやご家族の気持ち、よくわかります。
この記事を最後まで読めば、初めての方でも治療全体の流れや各段階で何が行われるかがしっかり理解でき、不安が少しでも和らぎます。
「どんなふうに進むのか」「どれくらいかかるのか」「治療中や終わった後はどうなるのか」など、知りたいことがすべてわかる内容です。
安心して治療に臨むための一歩を、ぜひこの記事から踏み出してください!  

結論 

放射線治療の流れは、
IC(インフォームド・コンセント)→治療計画CT→放射線治療開始→診察→放射線治療→診察→・・・→放射線治療終了→フォローアップ
という順で進みます。
全体を通して「説明→計画→治療→診察→経過観察」の流れで、患者さんをしっかりサポートします。 

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IC(インフォームド・コンセント) 

放射線治療を含む医療行為の前には、医師が患者に対して治療内容や目的、副作用、リスク、他の治療法との違いなどを十分に説明し、患者が理解し納得した上で同意(同意書署名)を得るプロセスです。
放射線治療では、治療のリスクや副作用(晩期障害など)についても説明し、患者自身が治療を受けるかどうかを判断できるようにします。 







治療計画CT 

治療計画CTとは、放射線治療を始める前に「放射線をどこに」「どの方向から」「どのくらいの量を」当てるのかを決めるために行うCT撮影です。
実際の治療と同じ姿勢で行われ、腫瘍や周囲の正常組織の位置関係を正確に把握するために非常に重要です。
毎回の治療時に同じ位置で照射できるよう、前処置や患者さん専用の固定具の作成などを行います。
治療計画CTは放射線治療の安全性と効果を左右する重要な準備プロセスです。 

 

放射線治療開始 

いよいよ治療の開始です。
初回は、正しい位置に放射線が照射されているか、さまざまな方法で確認するため、少しだけ時間がかかります。
一般的な放射線治療の場合は15分程度です。
治療の前には、前処置や治療時の注意点なども説明があります。 

 

放射線治療(2回目以降) 

初回だけは少し時間がかかりますが、2回目以降は一般的な放射線治療の場合は10分程度で行います。
治療回数は部位や目的によって異なります。
患者さんによっては、入院で治療する方や外来で治療する方がいます。 

 

診察 

放射線治療期間中、おおむね1週間に1~2回程度の診察を行います。
治療後の体調や自覚症状(痛み、倦怠感、皮膚の変化、その他の副作用など)について詳しく確認します。
必要に応じて触診や視診を行い、治療部位や全身の状態をチェックします。
生活指導やアドバイス、日常生活や仕事、運動、食事、セルフケアなどについて指導やアドバイスが行われます。
困りごとがあれば、診察の時などにご相談ください。 

 

放射線治療終了 

予定していた回数が終われば、治療終了です。
治療期間中に私用や機器のトラブルでお休みになった場合は、最終日が伸びる場合がありますが、回数は予定した回数です。
場合によっては、治療回数が少なくなったり多くなったりすることがありますので、医師の判断に従ってください。 

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フォローアップ 

治療終了後も定期的に診察や検査を行い、体調や再発・転移、副作用をチェックします。

期間・頻度
・初期(治療終了後~2年目):3~6か月ごと
・中期(3~5年目):6か月ごと程度
・長期(5年目以降):年1回程度(リスクや状況により長期間継続も) 

目的 

・治療効果の確認(がんが消失またはコントロールできているか確認)
・再発,転移の早期発見(がんの再発や転移を早く見つけて対応)
・副作用,晩期合併症のチェック(放射線治療による副作用や晩期合併症を早期発見し、適切な治療,指導を行う)
・生活の質(QOL)の向上(心身の健康や社会復帰をサポートし、安心した日常生活を実現)

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番外編!放射線治療計画とは 

患者さんには直接関係する作業ではありませんが、治療計画CTの撮影から実際の放射線治療開始までには、数日間の準備期間があります。 

この期間中に、医療スタッフが放射線治療を安全かつ効果的に行うための準備を進めています。特に重要なのが「放射線治療計画の作成」です。 

放射線治療計画とは、CT画像をもとに、放射線腫瘍医や医療スタッフが
「どこに」「どのくらいの量の放射線を」「どの方向から照射するか」などを専用のパソコンを使って細かく計画する作業です。 

この計画によって、腫瘍にしっかりと放射線を照射しながら、周囲の正常な組織への影響を最小限に抑える最適な照射方法を考えます。
とても重要な作業であり、時間がかかる作業であることをぜひ知っていただければと思います。 



 

まとめ 

  • IC(説明と同意)で治療内容やリスクをしっかり確認 
  • 治療計画CTで照射方法を細かく決定 
  • 放射線治療は短時間、通院で行うことが多い 
  • 治療中は定期的に診察し、体調や副作用をチェック 
  • 治療終了後もフォローアップで体調をしっかり見守る 
  • 不安や疑問はいつでも医療スタッフに相談できる 

 

少しでも安心して治療に臨めるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。
ご自身やご家族の疑問や不安は、ぜひ医療スタッフにご相談してみてくださいね! 

 



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