「治療中に体を動かしちゃダメって言われたけど、そんなに大事なの?」「いろんな器具を使うけど、何のため?」
初めて放射線治療を受けると、体を固定されることに驚いたり不安を感じる方も多いと思います。
この記事では、治療中に使用する固定具や補助器具の種類・役割をわかりやすくご紹介します。
結論:固定具や補助器具は“毎回同じ姿勢”を保つために大切な道具です
放射線治療では、体の位置を1ミリ単位で正確に合わせることがとても重要です。
そのために使うのが、シェルやクッション、ベルトなどの固定具・補助器具。
どれも患者さんごとに調整され、できるだけ負担なく治療が受けられるよう工夫されています。
どんな道具が使われるの?
- シェル(マスク):頭や顔を固定するときに使われるプラスチック製の型。ピッタリ作成します。
- クッション・枕:体の凹凸に合わせて姿勢をサポート。リラックス効果も。
- ベルト・ストラップ:体や手足がズレないようにやさしく固定。
- アームレスト・レッグレスト:手や足の位置を安定させる補助具。
これらの道具を使って、毎回同じ姿勢で照射することが、治療効果と安全性を高めるカギになります。
でも…いつも決まった体勢がとれるとは限りません
基本的に治療部位によって適した体勢は決まっています。
例えば、乳がんの照射では両手を上げる、頭頸部の治療ではシェルを使って固定するといった具合です。
しかし、患者さんの体の状態や持病、手術の影響などで、「その姿勢が取れない」「長時間がつらい」ということも当然あります。
そんなときこそ、診療放射線技師、医師、看護師の出番です!
無理のない姿勢で治療できるように調整したり、別の器具で工夫したり…まさに現場の腕の見せどころです。
「ちょっとつらい…」は我慢せず伝えてください
治療は10分から長くて1時間程度続くこともあります。
途中で姿勢が崩れてしまうと、治療のやり直しになったり、効果が不十分になってしまうことも。
大事なのは「最初から最後まで安定した姿勢を保てること」。
少しでも不安や違和感があれば、遠慮せずに相談してください。あなたにとって無理のない体勢を一緒に考えてくれますよ。
まとめ:固定具・補助器具の役割を知って安心
- 固定具や補助器具は治療の精度と安全性を高めるために欠かせない
- 患者さんの体に合わせてカスタマイズされる
- 使われる道具はシェル、クッション、ベルト、アームレストなど多種多様
- つらい姿勢は無理せず相談を!チームで柔軟に対応します

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